先天性難聴は治る可能性もあります!
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最終更新日:2014/01/16
補聴器の基礎知識
生まれつきの難聴、先天性難聴は約1000人にひとりの割合で罹患する可能性があります。
その約半数が重度難聴児です。聞き取りができないだけでなく、話すこともできず、社会生活に重大な支障をきたすことになります。
しかし最近では、新生児スクリーニングの普及により、生まれて早い段階での難聴が発見・対策を講じられる場合が多くなってきています。精密検査で聴覚障害の診断を行い、難聴と診断されれば補聴器の装用とともに聴覚のリハビリを行います。
重度難聴で補聴器を装着しても効果がほとんどない場合は、人工内耳の手術が必要になります。最近では早期発見から適切な早期対策により、正常な会話ができる子供が増えています。
先天性難聴の原因の半分は遺伝性ですが、父母が難聴でなくても難聴を持った子供が生まれてくる可能性は0ではありません。
先天性難聴の原因として次に多いのが先天性サイトメガロウイルス感染症です。先天性難聴の約3割がこの病気が原因とされています。
先天性サイトメガロウイルス感染症は、はしかや風疹と同じく幼少時期にかかる場合が多いのですが、妊婦さんが赤ちゃんの器官形成期である妊娠2~3ヵ月までに感染すると、赤ちゃんも先天性サイトメガロウイルス感染症になってしまうことがあるのです。
これも生後早期であれば治る可能性があります。早期に先天性サイトメガロウイルス感染症であるかどうかを診断し、生後1ヶ月までに治療を開始すれば、進行を阻止し、難聴などの障害を残さないことも可能なのです。
補聴器に迷ったら!
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