聴力障害とうつ病、認知症
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最終更新日:2014/01/16
補聴器の基礎知識
難聴、聴力障害による「聴こえ」の低下は他の障害を伴ったり、引き起こしたりすることがわかってきました。
「聴こえ」が低下することで、言葉が曖昧に聞こえ、判別できる単語が減ってしまうのです。聴覚刺激がなくなると、脳の聴皮質での反応の低下、つまり認知の低下をもたらします。そして、いったん聴覚認知が低下すると元には戻りません。
こうした状態を放置していると、認知症の原因ともなってくるのです。認知症になってしまうと、本人ばかりか家族など周囲の人にも大きな問題になります。
また、「聴こえ」の低下が原因で社会化から孤立し続けると二次的にこころの病気に発展する可能性もあります。
耳が聴こえないと、家族や友人との会話も少なくなり、交流も減ってしまい、これまで楽しんでいた趣味や仕事が楽しめなくなってきます。そのため「うつ気分」が続き、やがて何をするにも億劫になり意欲や活動が低下し、倦怠感や食欲不振、睡眠障害などに陥ってしまう可能性もあります。これはうつ病の始まりの症状で、精神科や心療内科など専門医の治療が必要になる場合もあります。
このように、聴力障害はこころの問題に発展する可能性が高いのです。
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