補聴器を両耳で装用する利点
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最終更新日:2014/01/16
補聴器の基礎知識
補聴器は片耳で使用するものだという概念をお持ちの方も多いかと思いますが、左右の聴力に差がない場合には両耳装用が理想です。
利点としては、まずどの方向から音が聞こえてもそれを聞き取ることができます。もし補聴器を片側だけにつけた状態ですと、つけていない側から話しかけられたときに聞き取りにくくなります。
また、音の方向感は両耳から同じ大きさで音が入ったほうがより明確になります。左右の耳に届く音の微妙な遅れや大きさの違いを感じ取ることで方向感がつかめるのです。この方向感は、例えば自動車がどちらから近付いているかを察知するなど、危険回避にも重要になってきます。
両耳で聞くことの利点としては他にも、両耳で聞くことで片耳の場合に比べて会話レベルの大きさでは6デシベルの小さな音が聞き取れると言われています。また、両耳で音を聞くと周囲の雑音の中から意味のある「言葉」を聞き分ける能力が上がるとされています。つまり、脳は両耳に音が入るほうが言葉を理解しやすくなるのです。
このように、補聴器を両耳に付けることは多くのメリットがあります。片耳のみに比べて費用は倍になってしまいますが、それを補うだけの利点があるのです。
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