どのくらいの聴力になったら補聴器を使えばいいか
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最終更新日:2014/01/16
補聴器の基礎知識
普段人と接することが少ない人と、仕事上会話をすることが多く、聞き漏らしがあってはならない人とでは、同じ程度の難聴であっても補聴器の必要性が異なります。
また、本人の感じている聞こえ方の困難さは必ずしも検査の値と一致しません。あるいは経済面でもひとりひとり事情が異なります。
とはいえ、ある程度の目安として、やはり聴力を基準とした補聴器の推奨値が必要でしょう。そのためには、まず自分の聴力の平均値を調べてみましょう。
かつては平均聴力が60デシベルを超えたら補聴器が必要と言われていましたが、最近では補聴器の技術の進歩にともない次第に軽度の難聴でも補聴器が推奨されるようになってきています。現在では40デシベルを超えた程度から補聴器をつけるのが良いとされています。これは、言葉の中の子音の音成分の多くが40デシベル以内の大きさにあるため、ちょうどそれくらいから会話の聞き取りが急激に困難になってくるからです。
最近のデジタル補聴器では従来よりも雑音も少なく、音を自然に聞くことができるようになってきています。補聴器の装着のデメリットが少なくなった分、例えば30デシベル程度の難聴や、高音域だけの難聴でも違和感なく補聴器のメリットを享受できるようになってきました。難聴の程度が軽度でも、日常生活に不便さが生じるようであれば、補聴器店に相談してみるとよいと思います。
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