新生児聴覚スクリーニング
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最終更新日:2014/01/17
補聴器の基礎知識
子供の難聴には先天性のものと後天性のものがありますが、高度難聴の多くは先天性のものです。先天性難聴と成人になってからの難聴で最も異なる点は、子どもの場合はまだ言葉を習得していないことです。
子供は、ある程度の年令になるまでに言葉を習得しないと、それが難しくなってくることが知られています(臨界期)。また、言葉を聞くことができる時期が遅くなるほど、十分な言語能力を獲得できないとも言われています。
現在では生後半年までに難聴を見つけ出し、補聴器の装着をするのが望ましいとされています。
このように、子供の難聴はできるだけ早く見つけ出すことが重要ですが、子供の難聴を見つけ出すことは意外と困難です。重度の難聴の子供でも1歳ほど、中程度の難聴や片耳の難聴の場合は3歳ごろにならないと親でも気づかない場合が多いようです。
なぜなら、子供は難聴になっていたとしてもわずかには聴覚が残っているので、とても大きな音には反応しますし、気配を視覚や振動で感じるために十分に聞こえるように錯覚してしまうのです。
幸い、最近では生まれたばかりの赤ちゃんに対して聴覚テストをできるようになってきました。産婦人科医などでこのような聴覚スクリーニングを行っている場所も増えてきましたので、不安がある場合は是非受けてみてください。
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